北岡は、欧米に 20 年間滞在し、その間、NLP 四天王 (ジョン グリンダー、リチャード バンドラー、ジュディス ディロージャ、ロバート ディルツ) から「本場直伝の NLP」を直接伝授され、実践・教授してきています。2001 年に帰国した後 2012 年まで、国内の資格認定ビジネス業界で活動していました (帰国当初は、NLP 業界のトップ トレーナー三人の方々に 10 日間の「シークレット ワーク」を開講させていただきました)。2013 年からは、「エグゼキュティブ ライフ コーチ」として個人セッションを提供してきています。
資格認定コースを開講しているとき、北岡は、欧米で学んだ教授方法で NLP を教えていましたが、本場欧米で起こってきているようには、「個人的天才 (業界の第一人者)」になる (すなわち、いわゆる「化ける」) 方々が多く輩出されないことに気づきました。この原因は、「ライフ コーチング」ビジネスを始めた直後に個人セッションを受講した一人のクライアントの方とのやりとりで、判明しました。
この方は、北岡が卒業した大学の後輩の会社社長で、優秀な方でしたが、6 回の個人セッション パッケージの 3 回目のセッションの際に、「今学んでいる NLP の現実社会への落とし込み方がわかりません」という、正直、北岡には理解不能のことを言われました。私が「どういうことですか?」と聞いた時のこの方の答えで、NLP を学んで「化ける」ためには、そもそも論として、NLP が生まれた西海岸の文化圏の人々が無意識的に身につけてきている、いわば、コンピュータの OS のような基本汎用型思考パターンを身につけておかないと大化けすることはなく、この思考パターンを身につけていない日本人と身につけている西海岸文化圏の人々の間には、少なくとも 60 年以上のギャップがあるということがわかった次第です。
このクライアントの答えは、「(私を含めて) 日本人は、現実が絶対に変わらない、と思っています」でした。「それは、どういう意味ですか?」と聞いたら、極めて明快な比喩を使ったコメントをしてくれました。彼によれば、「日本人は、タフな現場に行く前に、予め、アンカー (条件反射の方法論) を使って、バニラ アイスクリームの匂いを作ることができますが、現場の (たとえば、交渉相手の) 人々がタフで、牛のウンチの強烈にくさい臭いを発散するので、バニラの匂いは完全に撃沈されてしまいます。その後、帰宅後、泣くのですが、この時、再度アンカーを使って、現場で起こったことについての『記憶』を書き換えて、自分を慰めようとするだけです。このサイクルが永遠に続くので、誰も、現実を変えられるとは思っていないです」ということで、(北岡にとっては、初めて聞く)「衝撃の事実」が判明しました。
(実は、この方とのやりとりの後、別の NLP の「上級学習者」とも同じようなことが起こりました。この方は、ロールプレーで「これから敵対する人々と会議があるので、会議室の外の廊下で、『拳のにぎにぎ』と胸筋を開いて深呼吸する等の『姿勢編集』のアンカーを使って、事前に状態管理をします」と言ったので、北岡は「すばらしい」と拍手しました。彼は、続けて、「しかし、やはり、敵側の人々はタフなので、交渉は失敗に終わり、帰宅後、同じアンカーを発火して、いやな記憶の書き換えをします」と言ったので、北岡は再度「すばらしい」と拍手しました。このとき、北岡は、「ちなみになのですが、実際の交渉現場では、机と脚の間に二、三十センチの隙間がありますよね。そこに手を突っ込んで、『拳のにぎにぎ』をして、かつ、胸筋を開いて深呼吸すれば、自分の内的状態が変わるので、『リアルタイム』で交渉相手にも影響を及ぼして、交渉の行方が、いい方に変わりますよね」という進言をしたら、「そんな発想は今までもったことがありませんでした」という「木っ端微塵の自爆型『爆弾発言』」をしました。
たとえばの話ですが、陸上 100m 競争のウサイン ボルトが、レース前の練習で、リラックスした状態で、最高記録の 9.58 秒を出し、レース後の練習でも 9.58 秒を出せるのに、衆目の前では 10.5 秒しか出せない、という状況はありえない、というのが北岡の見立てで、いわゆる「現実」を変える目的をもたないままの NLP 学習と実践は、そもそも論として、(「絵に書いた餅」、「耳年増の外野からの野次」として) 意味をいっさいなさず、NLP の存在理由を完全否定することになってしまう、と思いました。)
一方で、西海岸文化圏の人々は、いわゆる「現実」とは、子供の頃から固定化してきている思考パターンが生み出す「仮想現実」の一つにすぎないので、「見方」を変えたら、現実はいかように変えることができるというパラダイムで生きていて、だからこそ、「枠から出る方法論」として 1975 年に NLP が生まれ、また、今世紀になって GAFA (Google、Apple、Facebook、Amazon) が生まれたりしてきている事実があります。
実は、以上の日本人の思考パターンがわかった後、北岡は、「現実を仮想現実化」する「RPG ワーク」演習を開発し、上記の会社社長の方にこの演習を施術したら、この方は、「NLP の現実社会への落とし込み方」を体得したようでした。その後、二、三年経って、この方と再会しましたが、当初 8,000 万円だった会社の年間の売上が、北岡のワーク受講後、5 倍の 4 億円になった、ということでした。
ちなみにですが、「RPG ワーク」は、おそらく、開発以前の日本人は誰も知らなかったテクニックであると同時に、NLP を自己適用して「化けて」きている西海岸文化圏の人々も誰も意識化できていないテクニックです。
数年前に、私のメンターで友人の NLP 共同創始者のグリンダー氏に国内で会った時、同氏に「このようなテクニックは、西洋人の NLP 実践者は誰でもできているのに、日本人のために私が公式化した、ということについては、西洋人は『猫も杓子も、子供もできていることなのに、なぜわざわざ明示化しなくてはいけないのか』と言って嘲笑されるでしょうね」と伝えたら、「確かに、他の西洋人は笑うでしょうが、私は『ブラボー! よくやってのけましたね』と言ってあげたいです」と言われました (!)。
(さ
らに追記すると、最近のことですが、以下の「クライアント感想」のセクションで紹介させていただいている「箭内宏紀さん」という方は、これまで、北岡の 16H の個人セッション パッケージを 6 クール (約 100 H) 受講されましたが、「こんなにおもしろい、一生、あるいは死んだ後も、遊べる玩具箱とのツールをいただいたことに感謝いたします」とおっしゃっていますし、さらに、数百万円のワーク受講費で会社の売上が 1 億 8 千万円になったそうで、実質的に「投資額の 30 倍のリターンになりました」ともおっしゃっています。)
実は、北岡自身は、25 歳で大学を卒業した後、20 年間海外生活する間に、西海岸文化圏の人々の思考パターンを自然に、無意識的に身につけていたことが、上記の二人のクライアントとのやりとりから、「遡及的」に判明し、そのためにこそ、北岡は、自分自身が NLP 学習を通じて「化けた」という自己認識がある一方で、国内の資格認定コース業界にいたときは、経験則的に身につけた、その無意識的な基本汎用型思考パターンを、コースの参加者の方々に伝えきれないままきていました。
この「RPG ワーク」の独自開発後、ライフ コーチング個人セッションを開講しながら、神経科学や成人発達論等の分野の研究を続けた結果、西海岸文化圏の人々と日本人の思考パターンのギャップを埋めることができるテクニックとして、「曼荼羅フラクタル リエンジニアリング (MFR)」、「鏡の国のアリス」、「Meta Meta Work」、「ピーク エクスペリエンス体感ワーク」、「明鏡止水ワーク」、「刺激と反応の間にスペースがある」等の一連の新テクニックを独自開発してきています (最近は、「サルバドール ダリの燃えるキリン」(仮称) というワークも追加開発しました)。
北岡は、1975 年の NLP の創始以来、かれこれ 50 年近く経っているので、「そろそろ」 NLP を超えた学問が誕生してもおかしくないと思うこともありましたが、以上の「NLP 後」のテクニックを独自開発し、さらに、特に、神経科学の (fMRI を通じた) 驚愕の発見群を研究する過程で、いわゆる「NLP の限界性」も認識するようになったので、最近、「NLP の進化版」として「メタ心理学」を提唱し始めた次第です。
「メタ心理学』は、いわば、「ソフトウェア (NLP テクニック) 群を最適化する OS 心理学」として誕生しました!
北岡のクライアントの方々は、「メタ心理学」メソッドを習得することで、「現実を仮想現実化」できるようになり、NLP のような人間コミュニケーション技法のテクニックを習得する際、最大限の効果と結果を出せるようになっています。このことによって、北岡は、今後、「個人的天才 (業界の第一人者)」になる (すなわち、いわゆる「化ける」) 人々を、国内で多く輩出していくことになると確信しています。
以下のページで、「NLP がどのようにして生まれ、メタ心理学に受け継げられていくか」を示した「NLP の歴史」のチャート図を閲覧することが可能です。
https://www.taiten.info/archives/nlp_history.pdf